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1-9_土台を作る⑨アイキャッチ画像(画像素材)のAI生成のルールを決める

1-9_土台を作る⑨アイキャッチ画像(画像素材)のAI生成のルールを決める

土台を作る ⑨

アイキャッチ画像(画像素材)のAI生成のルールを決める

アイコンもアイキャッチも、AIで作れます。ただし線引きが必要です。

アイコンもアイキャッチも、AIで作れる時代です。

ただし、やってよいことと危ないことがあります。

記事 1-9 / 全69回 │ フェーズ①:準備

※Copilotにて制作したAI画像

講義ができたら、次はそれを外に見せるための画像です。アイコン・アイキャッチ・図解と、画像を用意する場面はこの先ずっと続きます。ここで一度、画像まわりのルールを決めておきます。

今はAIで簡単に高品質な画像が作れます。アイコン、アイキャッチ、図解、投稿の背景——どれもAIで用意できます。ただし、やってよいことと、危ないことがはっきり分かれます。

特に人物画像は、著作権・肖像権・Instagramの評価という3つの面で判断が必要です。ここを最初に押さえておけば、この先ずっと迷わずに済みます。

① やってはいけない:他人の写真をAIに入力する

参考にしたい投稿の画像を保存して、AIに添付し「この人物と同じ人物と認識されない程度にAI化して」と指示する——この方法は避けてください。

理由は3つあります。

リスク

内容

著作権

写真の著作権は撮影者にあります。生成物が元の写真に似ていれば侵害になり得ます

肖像権

「似ていない程度」はあなたの主観です。第三者が見て分かれば問題になります

アカウント停止

権利者からInstagramに通報されれば、投稿削除やアカウント停止につながります

⚠️ 顔を変えても安全にはなりません

似ているかどうかは、顔だけで判断されるわけではありません。

構図・ポーズ・背景・色調・小物の配置が似ていれば、似ていると判断され得ます。

「顔だけ変えたから大丈夫」という考え方は通用しないと考えてください。

そして、元画像を添付した記録は残ります。参考にしたことを否定できません。

参考にすべきは「画像そのもの」ではなく「構図の考え方」です。記事2-5で集めた競合の投稿を見て、色使いや文字の大きさの傾向をつかみ、それを言葉に置き換えてAIに指示してください。これなら安全で、しかもオリジナルになります。

② 安全に作るためのプロンプト

画像を添付せず、言葉だけで条件を指定します。慣れれば、添付するより自分のイメージに近いものが作れます。

📝 そのまま使えるプロンプト(アイキャッチ用)

Instagram用の画像を作成してください。

【サイズ】縦4:5(フィード)/縦9:16(リール・ストーリーズ)

【画質】高解像度、写真のようにリアルなクオリティ

【人物】日本人の30代女性1名。実在の人物には似せないこと。

    服装:白のシャツにベージュのカーディガン、露出のない服装

    表情:やわらかい微笑み 姿勢:ノートパソコンに向かって作業している

【背景】明るい自宅のダイニング、自然光、生活感は控えめ

【色調】グリーンとオフホワイトを基調とした、清潔感のある配色

【構図】人物は右寄せ、左側に文字を入れる余白を大きく空ける

【文字】画像には文字を入れないでください

【内容】〇〇

💡 タイトル文字はCanvaで載せる

「タイトルは2〜3行」といった指定をAIに出しても、日本語の文字は高い確率で崩れます。

画像は背景として生成し、文字はCanvaで載せてください。

フォントと色を固定できるので、記事2-4で扱うデザインの統一にもつながります。

③ 自分で作ったAI画像を、たたき台に使う

「参考画像は添付しない」と説明しましたが、例外が1つあります。自分自身がAIで作った画像であれば、たたき台として添付して構いません。

これは安全なだけでなく、アカウントの統一感を作るうえで非常に有効な方法です。1枚の「基準画像」を作り、それを使い回すことで、登場人物の見た目やトーンをそろえられます。

⚠️ ただし1つだけ条件があります

その元画像を作るときに、他人の写真を入力していないこと。

他人の写真から作った画像を「自分のAI画像」として再度たたき台にしても、問題は引き継がれます。

元をたどれば他人の写真に行き着くからです。

最初の1枚を言葉だけから作っていれば、以降は何度使い回しても安全です。

📝 2枚目以降のプロンプト

添付した画像は、私自身がAIで生成した画像です。

この画像の人物・雰囲気・色調を引き継いで、別バージョンを作成してください。

【変更点】背景を「自宅のダイニング」から「カフェの窓際」に変更

【サイズ】縦4:5

【服装】前回と同じ、露出のない服装

【文字】画像には文字を入れないでください

💡 統一感がそのまま武器になります

登場人物の見た目がぶれないと、投稿を重ねるほど「あの人のアカウント」と認識されます。

記事2-5で扱ったジャンル認知にも効きますし、毎回ゼロから作るよりずっと早く終わります。

③-2 他人のAI画像を、許可を得て使う場合

他の人が作ったAI画像について「使っていいですよ」と許可をもらった場合はどうでしょうか。無許可よりはるかに安全ですが、確認すべきことが3つあります。

確認すること

なぜ必要か

その画像をどう作ったか

相手が他人の写真を入力して作っていたら、同じ問題を引き継ぎます

許可の範囲

「見るだけOK」と「商用利用・改変・再配布OK」はまったく別物です

実在の人物に似ていないか

許可をくれた人には、他人の肖像権を処分する権利がありません

📌 3つ目が最も見落とされます

画像を作った人が「使っていいよ」と言えるのは、その人が持っている権利の範囲だけです。

生成された人物が実在の誰かに似ていた場合、その人の肖像権は許可の対象外になります。

「作った人がいいと言ったから大丈夫」とはならない、と覚えておいてください。

💡 許可は必ずテキストで残す

LINEやメールで「商用利用・改変・SNS投稿への使用を許可します」と一文もらっておけば十分です。

口頭だけの許可は避けてください。あとで確認できません。

なお、AI生成物には著作権が発生しにくいため、厳密には「許可を出す権利」自体が

相手にない可能性もあります。それでも、当事者間でもめる可能性は消えるので取る意味はあります。

③-3 AIに入れてよい画像の一覧

自分で作った画像のほかにも、使えるものはあります。ただし、それぞれに条件がつきます。ここで一覧にしておきます。

⚠️ ストック素材は「買ったから自由」ではありません

有料ストック素材は、購入すれば何にでも使えると思われがちですが、そうではありません。

ライセンスは用途を限定していて、AIへの入力は禁止されていることがほとんどです。

無料素材サイトも同様で、近年は「AI学習・生成への利用不可」を明記するところが増えています。

使う前に、そのサイトの規約の「禁止事項」を必ず確認してください。

💡 結局のところ、入力画像は必要ないことが多い

ここまで条件を並べましたが、実務では②の「言葉だけで指定する」方法でほとんど足ります。

入力画像が本当に必要なのは、③で説明した「基準画像を使い回して統一感を出す」場面くらいです。

迷ったときは、入力せずに言葉で指定する。これが最も速くて安全です。

③-4 似顔絵を経由する場合

「SNSの画像をもとに似顔絵を描いてもらい、それをAIに入れる」という方法を考える方がいます。人の手を挟むので大丈夫に思えますが、そうではありません。

判断は「誰の顔か」で決まります。誰が描いたかは関係ありません。

⚠️ 人の手を挟んでも、権利はきれいになりません

他人の写真をもとに似顔絵を描くこと自体が、元の著作物を作り変える行為にあたる可能性があります。

さらに、その人だと分かる程度に似ていれば、肖像権の問題も残ります。

つまり、AIに入れる前の段階で、すでに問題が発生しています。

デザイナーに依頼した場合も同じで、「渡したのは自分」という記録が残ります。

自分の写真がもとであれば、何の問題もありません。肖像権は自分のものですし、自撮りなら写真の著作権も自分にあります。むしろ、線と色が単純な似顔絵はAIとの相性がよく、アイコンとアイキャッチで同じキャラクターを使えるようになります。

デザイナーに依頼するとき決める4点

なぜ必要か

著作権の譲渡、または利用範囲の明記

何も決めないと、著作権はデザイナー側に残ります

AI生成の入力素材として使ってよいか

最重要。AI入力を禁止しているデザイナーは多くいます

使用範囲(SNS・LP・広告・グッズ)

「アイコン用」の約束でLPに使うと契約違反になります

著作者人格権を行使しない旨

色調整やトリミングをするために必要です

💡 発注の時点で「AIに使う」と伝える

似顔絵をAIに入れてバリエーションを作る予定なら、依頼するときに先に伝えてください。

後から相談するより、はるかにスムーズですし、誠実な進め方でもあります。

取り決めは、メールやチャットのテキストで残しておけば十分です。

④ 人物画像のOKとNG

人物をAIで生成すること自体は問題ありません。線引きは次のとおりです。

⚠️ AI人物を「講師本人」として使わない

顔出しをしない運用(記事2-11)を選んでも、AI生成の人物を自分の顔として使うのは避けてください。

記事3-7のやり取りや、受講中のチャットで必ず食い違いが出ます。

イラストアイコンやロゴであれば「本人写真ではない」と誰にでも分かるので、問題ありません。

⑤ 性的な表現は使わない

「男性向けなら美しい女性の画像を使ったほうが伸びるのでは」と考える方がいます。このジャンルではおすすめしません。理由は3つです。

理由

内容

リールが伸びなくなる

性的に示唆的な内容は、おすすめ欄やリールタブに配信されにくくなる

集まる人の質が変わる

画像に反応した人が集まり、講座には興味がない。登録率も申込率も下がる

スクールの信頼と噛み合わない

教える立場としての期待値(記事1-4)が崩れる

❌ NG:性的な表現を含む画像はすべて使わない

水着・下着・過度な露出、体の一部を主役にした構図、性的に見せることを目的とした表情や姿勢。

これらはまとめて使わないでください。規約上のリスクだけでなく、

配信が制限されて再生数が伸びなくなるという、実利的な損があります。

⚠️ 避けたい3つのパターン

① 体のラインを強調する服装(下の表を参照)

② ベッドやソファに寝そべった構図

③ 発信内容と関係のない、色っぽい表情や仕草

💡 迷ったときの基準

「この画像を、受講生候補のご家族が見ても違和感がないか」

この基準で判断すれば、ほぼ間違いません。

⑥ アイコンは「アニメ風」と「顔出しなしの写真」どちらがよいか

記事1-12でアイコンを決めます。顔出しをしない前提では、選択肢は大きく2つです。

結論として、アイコンはアニメ・イラスト風をおすすめします。理由は、アイコンが丸く小さく表示されるからです。実写は情報量が多く、小さくすると何が写っているのか分からなくなります。イラストは線と色が単純なぶん、小さくても認識されます。

そして「これは本人の写真ではない」と誰が見ても分かるため、顔出しをしない方針とも矛盾しません。似顔絵ふうにしておけば、人柄の雰囲気だけは伝わります。

使う場所

おすすめ

プロフィールアイコン

アニメ・イラスト風、またはロゴ+ジャンル名

リールの中の映像

実写(手元・画面録画・スライド)。記事2-11で扱います

アイキャッチ・図解

AI生成の写真ふう画像、またはイラスト

受講生の実績紹介

実写(ワークの成果物・数字)。人物は写さない。記事4-2で扱います

📌 アイコンとリールで表現が違ってもよい

アイコンはイラスト、リールの中身は実写の手元——この組み合わせで問題ありません。

むしろ一般的な形です。アイコンは「覚えてもらうための記号」、

リールの映像は「内容を伝えるための素材」。役割が違うので、そろえる必要はありません。

⑦ 著作権で守る7項目

💡 AI生成物には著作権が発生しにくい

逆方向のリスクもあります。AIが作った画像は、あなたの著作物として保護されにくいとされています。

つまり、他人に使われても止めにくいということです。

アイコンやロゴなど「自分のものとして守りたいもの」は、

AI生成をたたき台にしつつ、自分で手を加えるか、外注も検討してください。

⚠️ 法律の判断が必要な場面では専門家へ

この記事は、日常的な運用で迷わないための実務的な線引きをまとめたものです。

高額な広告出稿や、他社と紛争になりそうな場面では、弁護士など専門家にご確認ください。

AIを活用する(おすすめ:Claude)

画像のプロンプトは、一度作ってしまえば使い回せます。自分のジャンル用の型を作っておきましょう。

1

記事1-3で決めたターゲットと、アカウントの色を用意する。

2

下のプロンプトを Claude に貼り付け、〔 〕を自分の内容に置き換える。

3

出てきた画像生成用プロンプトを、メモに保存して使い回す。

4

生成した画像に、Canvaで文字を載せる。

💡 Claude への指示(プロンプト)例 ― 自分用の画像生成プロンプトを作る

次の文をそのまま貼り付けて、〔 〕の中をあなたの内容に置き換えてください。

あなたはSNSデザインのディレクターです。〔ターゲット:記事1-3で決めた人〕向けの〔ジャンル〕のInstagramアカウントで使う、画像生成AI用のプロンプトを作ってください。条件:①参考画像を使わず、言葉だけで指定する形にする ②登場人物は架空の日本人とし、「実在の人物には似せない」と明記する ③露出のある服装や、体のラインを強調する服装は指定しない ④サイズは縦4:5と縦9:16の2種類 ⑤文字は画像に入れない指定にする ⑥文字を載せる余白の位置を指定する。(1)アイキャッチ用のプロンプトを3パターン。(2)プロフィールアイコン用(イラスト風)のプロンプトを3パターン。(3)図解の背景用のプロンプトを2パターン。それぞれ、そのままコピーして使える形で出してください。

出てきた内容は、必ず一度自分の言葉や状況に合わせて整えてから使いましょう。

💡 補足

推奨モデルは Opus(オーパス)4.8 です。

Claude の料金(無料枠と有料プラン)や基本的な使い方は、記事1-2にまとめています。

記事1-9 あなたがやること

☐

他人の写真をAIに入力しないと決めた

☐

自分で作ったAI画像なら、たたき台に使ってよいと理解した

☐

基準画像を1枚作り、プロンプト全文と一緒に保存した

☐

他人のAI画像を使う場合は、3点を確認して許可をテキストで残すと決めた

☐

AIに入れてよい画像・いけない画像の一覧を確認した

☐

ストック素材はAI入力が禁止されている場合が多いと理解した

☐

似顔絵は「誰の顔か」で判断されると理解した

☐

デザイナーに依頼する場合の取り決め4点を確認した

☐

参考にするのは画像そのものではなく構図の考え方だと理解した

☐

言葉だけで指定するプロンプトの型を用意した

☐

画像サイズを4:5・9:16にすると決めた

☐

文字はCanvaで後から載せると決めた

☐

性的な表現を含む画像は使わないと決めた

☐

体のラインを強調する服装のOK・NGを確認した

☐

アイコンはアニメ・イラスト風にすると決めた

☐

著作権で守る7項目を確認した

次の記事:1-10「土台を作る⑩:4コマ漫画で受講のハードルを下げる」へ進んでください

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